シューマン
 「幻想曲」Op.17

Schumann : "Fantasia" Op.17


mp3ファイル(Roland SC-8850で再生したものの録音)
  1. シューマン
    「幻想曲」 Op.17
    第1楽章
    (6.3MB)
  2. シューマン
    「幻想曲」 Op.17
    第2楽章
    (4.4MB)
  3. シューマン
    「幻想曲」 Op.17
    第3楽章
    (5.0MB)
midiファイル(Roland SC-8850,88pro,88,55mkII,55音源用)
  1. シューマン
    「幻想曲」 Op.17
    第1楽章(1st mov.)
    (43k)

  2. シューマン
    「幻想曲」 Op.17
    第2楽章(2nd mov.)
    (43k)

  3. シューマン
    「幻想曲」 Op.17
    第3楽章(3rd mov.)
    (28k)


演奏 小栗 克裕 (Play by Katsuhiro Oguri )
(リアルタイムMIDI録音)

シューマン  (1810〜1856)

  シューマンの「幻想曲」はシューマンはもとより、ロマン派のピアノ作品としても もっとも名曲と言われています。雄大で情熱にあふれた3楽章構成になっています。 この曲はベートーヴェン記念碑をベートーヴェンの故郷であるボンに建てるための 寄付を募集していることをシューマンが聞き、作曲されたものです。各楽章は。深く 尊敬するベートーヴェンの作品を意識して書かれていますが、ロマン派特有の自由な 展開を持ち、曲の最初にはシュレーゲルの詩がモットーとしてつけられています。 またベートーヴェンの歌曲「遥かな愛人に」のフレーズが1楽章最後に出てきます。 各楽章にはドイツ語による速度表示がしてあります。`

 1楽章  「どこまでも幻想的に、かつ熱情的に演出する」
 2楽章  「程よくどこまでも精力的に」
 3楽章  「ゆるやかに演奏する。どこまでも穏やかに保つ」

大変幻想曲的に書かれている1楽章は、本によってはソナタ形式と書かれていますが、 中間部を持つことや、第1主題の再現が多く出てくることで、むしろロンドソナタ形式 とも解釈できます。2楽章はベートーヴェンの28番 Op.101のソナタの2楽章を意識 しているように、たえず力強い付点のリズムで支配されています。中間部は多少穏やか に、しかも拍節が微妙にずれているため不安定感を持ちます。3楽章はこの世の音楽で はありません(ショパンのソナタ3番の3楽章のようですが)。転調の素晴らしさが曲のクラ イマックスを一段と効果的に演出しています。


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