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*** 私の体験記 *** { 登山・ハイキング編 }


◎那須岳登山(平成9年9月4日)

9月上旬の那須連邦は、リンドウの花が咲き誇り登山者の心を和ませてくれます。
5歳になる娘に、山登りとはこんなものだ、自然を肌で感じるとは、てな事を教えられればと思い、 少々きついかとは感じたが、朝日岳を目指して妻と3人での登山に望んだ。
9月4日は平日なので混雑も少ないだろうと、ゆっくりの出発とした。
高速道路もすいており、サービスエリアで休みを入れながら那須に向かったが、さしたる混雑はなく 2時間弱で峠の茶屋駐車場に着いた。
駐車場は普通車で3分の1程度が埋められていた。
天気は曇りで、時折薄日が差しているが、気温は低く、肌寒い。少々強めの風が吹いている。
朝日岳、那須岳山頂付近はガスがかかっていて見えないが、流れがあり風が強そうだ。
登る準備をしていると、マイクロバスが数台やってきた。
小学校の遠足のようである。30ー40人の生徒に先生が付き添っていた。
支度を整え、準備運動を済ませてゆっくりと登り始める。
登山口で一応登山カードを記入しておく。鳥居を過ぎると、階段状の少々勾配のきつい登りになる。 最初のうちは雑木に囲われ景色を見ることができないが、慌てずゆっくりと登る。
途中より周りが開け、茶臼岳、朝日岳、那須平野が望めてくる。そして足元には紫色のリンドウが つぼみを膨らませている。
後ろからにぎやかな声が聞こえてきた。先程マイクロバスでやってきた小学生の一行である。
道を開けてやると、大きな声で「こんにちわ」と元気に挨拶しながら過ぎていった。
うちの一行はゆっくり、のんびりと、後ろの人に道を譲りながら歩いていく。
階段も過ぎ、雑木もなくなり、がれ場に着くと、小学生たちが休憩していた。
まもなく出発する様子であるが、一部そこまで行けず先生たちに見守られた子供がいたが、励まされ 自力でみんなの後を追っていった。
我々一行は、峰の茶屋との中間地点の標識まで行って休憩を取ることにした。
日差しもあり暖かいが、風もあり山頂付近はガスがかかって風に飛ばされていた。
登りやすい山のためか、後から後から人がやってくる。行列にまではなっていないが、かなりの人が登ってきている。
10分ほど休み、峰の茶屋に向かう。石が多く歩きづらいが、多くの人で道が出来ているので、道なりにゆっくり歩くことにした。峰の茶屋に近づくと、日差しもなくなり、風が強くなり、気温が下がってきた。 ガスのせいだろう。峰の茶屋の新築工事に3ー4人が電動工具?でやっていた。重装備である。
予想外のガス、風、により取り急ぎ合羽を着る。時々切れるガスの間からも山頂は見えない。何人かは 山頂目指して登っていく。また何人かは三斗小屋温泉方面へ。あるいは諦めて下山していく人たちもいた。
先程の小学生の一行は茶臼岳を目指して登っていった。暫く様子を見ていたが、風もガスも止みそうにないので、 諦め下山することにした。この判断も登山者には大切なことに思われる。
中間地点の標識まで戻り、昼食にすることにした。ここまで来ると、日差しも出て幾分暖かくなる。途中で 仕入れた、おにぎり、おかず、ラーメンを食べる。
特にラーメンは、冷え切ってしまった体には、ありがたいものだった。気圧のため時間を掛けても茹できれないが柔らかさより、温かさが一番だった。また、食後のコーヒーも良い香りを漂わせていた。
食事中も、後から後から山頂を目指して登山者がやってくる。しかし、軽装もいる。
同じ道をゆっくりと登山口まで戻る。すれ違う人たちは、中高年と呼ばれる年代がほとんどであり、女性の パーティーが多かった。登山口に近づくと暑くて腕まくりをするようだった。
駐車場に着くと、満車。那須岳の人気が伺われる。
時間に余裕が出来たので、南が丘牧場で牛乳とアイスクリームを食べて帰ることにした。

山頂制覇は出来なかったが、子供にとって良い思いでが出来たのではないかと、自分自身を納得させている。

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