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*** 私の体験記 *** { 登山・ハイキング編 }◎古賀志北壁に挑む(つづき) 時間の関係で御岳山頂には登頂することができず、心を残しながら道無き道を尾根伝いに先に進み、パラグライダーのフライト地点にたどり着いた。 風が強い。そこにはパラシュートを背負った数人が待っていて、風向きやら気圧などを見ながら空に向かいひとりずつ飛び立っていった。 空には多くのライダーたちがカラフルに飛び交っていた。 この光景を眺めながら少々の休憩の後、赤岩山に向かう。どこが山頂なのか戸惑うような赤岩山を後にして篭岩に向かう。 絶壁の先端に立ち(鹿沼の岩山にある三番岩と同じ感覚を味わいながら)、ゆっくりと回りを眺めしばし休憩していると、どこからともなくヘリコプターの風切り音が聞こえ すぐ近くまでやってきた。 なにやら放送をしているようである。風にかき消され、よく聞き取れないが、県の警察が風が強いのでパラグライダー達に注意をしているようである。 しばしの休憩の後、元来た道を赤岩山から西綾ルートへ向かう道を歩き始める。 赤岩山からの下山は、道もわかりやすく急なところはない。杉林の中を沢沿いにただ下りて行く。しばらくすると、風雷神社と書かれている石の鳥居があり登山口にでる。 ここからは、アスファルト道をひたすらに進み、男滝神社入り口から坊主山入り口を経て、赤川ダムに出る。 スタートしてから8時間( 登山データ )という長い道のりを歩いたわけであるが、古賀志山をこのコースでこれだけの時間をかけて登った人間は数少ないと思う。 今回は、ちょっとした不注意からコースを誤り、大縦走になってしまった訳だが、自分自身にとっては良い経験をしたと満足しているものである。 |