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*** 私の体験記 *** { 登山・ハイキング編 }


◎鞍掛山登山(平成14年1月9日)

 庚申山(12年7月)への登山から1年半が経ち、身体の要求に応えたいのだが、時とともにやってくる体力の衰えをカバーする準備に時間がとれなかったので、今回は手軽に登れる山に挑戦した。
筑波山  栃木の山120[栃木県勤労者山岳連盟宇都宮ハイキングクラブ編]から、半日程度で帰宅できる山を選んでみた。
 仕事の関係で午後から休暇を取り、鞍掛山に向かう途中のスーパーで弁当を購入し目的地に向かい車中で昼食をすます。
 鞍掛山は宇都宮市の北西部にあり、国道293号線の大谷から射撃場方面に進み、しばらく走ると射撃場があり登山道入り口と登山道の看板が見えてくる。道はすべて舗装になっているが、登山口に駐車場はないので、車は林道の支線脇に駐車するしかない。
 鞍掛林道に入ってすぐの待避所に車を止め昼食をすませると、支度を整える。天候は、透き通るような晴れで、この時期にしては暖かい日で登山日和と言ってよいほどの日であった。
 舗装された林道を歩き始めると、右手にゴルフ場のような整備された芝生の空間が見えてきた。
 間もなく、右手に鞍掛山神社鳥居があり、ここから山道を歩くことになる。
 山道は沢づたいにある緩やかな登りで、20年生ほどの檜林の中をしばらく歩くと、雑木林との谷にでる。がれきで歩きにくいが登っていくと、程なく右手に大きな岩場があり、岩の間が滝(渇水期なので水は流れていなかった)となっている。滝の隣に岩窟があり鞍掛山神社として祀っているようである。道中の安全を祈願して先に進む。
 ここから先は急な登りとなる。少し進むと分岐があり、左に向かい杉林の中を登る。
鞍掛山頂  低木の雑木林を右手に見ながら傾斜のある杉林を、這い上がるような感じでしばらく登ることになるが、途中コンクリートの擬木で支えられた鎖を頼りに登りあがる。今までになく体力の衰えを身にしみて感じた瞬間であった。
 杉林を登り切ると、頂上尾根に出て、すぐ左には鞍掛山の奥の院が祀られている。岩の上に上がるが高木のため展望はそれほどではない。
 途中、中(?)高年の20人ほどのパーティとすれ違う。季節はずれのこの時期に、この辺の山に登る物好きな人物が私の他にもいたことが不思議に思えた。
 なだらかな尾根を少し進むと、鞍掛山頂に辿り着く。
 山頂は三等三角点の印があるが、なだらかな尾根の途中にある山頂で山頂らしくない山頂である。
 北に向けての展望はよく、雪に包まれた日光連山が一望できる。記念撮影をしながら休憩をとっていると、突然、突風のような猛烈な風が吹き始めた。山々の木々にぶつかり、轟音を立てながら吹き荒れている。
 午後も2時過ぎとなり陽も傾き加減で、大気の流れができたのかもしれないが、風圧と轟音で吹き飛ばされそうになる身体をかろうじて支えている。これが日光颪というのだろうか、怪我をしないうちにとそそくさに帰途につく。
日光連山  尾根づたいに日光連山を望みながらしばらく進むと大岩につく。大岩はその名の通り、大きな岩の上部が平坦で南への展望が開けており、10人以上がゆったりと休めるところである。周囲は崖となっているので要注意。
 宇都宮市街から先に筑波山を望むことができた。
 しばらくの休憩の後、太陽が傾き日差しも弱くなってきたため下山とする。
 尾根づたいの急な道を下り、落葉樹の途中から西に向かい急傾斜を沢に降りると平坦な道が分岐まで続く。
 車まで戻ると、一路ろまんちっくp  $ @ろまんちっく村の温泉にゆったりとつかり、濾過していない生ビールを飲みながら本日の疲れをいやした。久しぶりの大自然にふれ合った半日だったが、髀肉の嘆きの一時だった。

コースデータ