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<えむえふ 表紙><主催者の言いたい放題><H250829掲載><三本の矢の教え>


三本の矢の教え

 安芸の国(現在の広島県)の領主である毛利元就が、勝栄寺(現在の山口県)で3人の息子に宛てて書いた自筆書状で、一致協力して毛利家を末永く盛り立てていくことを諭したものが「三子教訓状」である。現在は、重要文化財として指定され、毛利博物館に収蔵されている。
 「三本の矢」の教えは、この「三子教訓状」から造られた逸話で、戦前の教科書にも掲載されたということである。
 
 元就は子どもたちを呼び集め、まず一本の矢を取り折って見せ、続いて矢を三本を束ねて折ろうとするが、これを折る事ができなかった。そして「一本の矢は簡単に折れるが、三本纏めると容易に折れないので、皆が心を一つにすれば毛利家が破られることはない」と教えた。
 
 この言葉は今でもよく使われ、「多少の利害関係はあるとしても、一つの目標に向かい、皆が協調することで困難を乗り切る事が大事である。」ことを説いている。
 
 意味は違うが数あわせで、「三人寄れば文殊の知恵」という諺があり「一人では良い考えが浮かばなくても、三人集まって相談すればすばらしい考えが出てくるということ」これも協調の効果を伝えている。
 
 山口県出身の阿部首相としては、「三本の矢」の教えを引用し、経済再生とデノミ脱却に向けた政策を複数投入する事でその成果を確実にすること、政府の強い誓いであることを伝えたいのだと思われます。
 
 


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