観賞ノート   2013/10〜2011/1        へ戻る  
・・・・・・・送呈いただいた詩集などの書評・感想など・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
10
 駒橋きみ子詩集「花かご」 歩行社
 詩集「フズリナの化石」 田村右品 鹿沼市
同人詩誌 「烈風圏」第2期22号 発行者 本郷武夫(栃木市)
尹(ユン) ビョル詩集4 「嘘・嘘・本当」 栃木県さくら市 (小原のり子)
6 詩集「あおみどろのよるのうた」 湯沢和民(日光市) 書肆青樹社
5 「日光山麓史」・・田辺博彬
著(日光市) 随想舎
4 
文化サークル会誌みちくさ第4号 発行者 鈴木貢(鹿沼市)
 同人詩誌 「詩風24 編集発行、仲代宗生(宇都宮市) 詩風社
 「絵手紙その魅力の謎解き」 高橋進(鹿沼市) 郵研社
 詩集「幼形成熟」 草薙 定(栃木市) 砂子屋書房
10
2013/10/28
発行・歩行社
駒橋きみ子詩集「花かご」 鹿沼市今宮町

鹿沼詩友会長であり、こまはし歯科医院のお母さんである駒橋さんがこのたび、山本十四尾先生の奨めもあって詩集を出版された。短歌に親しんでこられたが10年前から詩に取り組みだした。著者の人生の証であり詩情の蓄積の作品化である。たおやかな感性のうちにたくまざる構成が光っている。同人の一人として賛辞を送ります。
 9
2013/10/25
発行・歩行社
詩集「フズリナの化石」 田村右品 鹿沼市みなみ町
鹿沼にいて、かなり高齢の教職出身者であり、野仏研究家、短歌を書いている方という情報しかもっていなかったが、このたびこの詩集が送られてきた。山本先生の跋文などもあり、興味を持って読んで驚いた。虚飾を去って、質朴そのもののこの言葉の群れは、まさに詩人のものだ。読んでいて心が洗われるようであった。技巧なき技巧ということだろうと思う。ご健筆をお祈りするばかりである。

2012/6/20
発行
同人詩誌 「烈風圏」第2期22号 発行者 本郷武夫(栃木市)

栃木県現代詩人会に名を連ねる方々が多く出品している。読み応えのある詩誌であった。障害児との関係を普遍的な母性の視点で詩化している菊池礼子さんの作品は異彩を放っている。深津氏柳沢氏青木氏の作品などは新しい散文詩の分野を開拓していて期待されるものと受け止めた。総じて力のある方々の詩誌で県内では一角を占める屈指のものであると思う。

2012/4
発行
尹(ユン) ビョル詩集4 「嘘・嘘・本当」 栃木県さくら市 (小原のり子)
1949、熊本県水俣市生まれだそうで、まずは石牟礼道子を思い浮かべたが、どこか遠くでつながりそうであっても、定かではなかった。作品は清潔感に満ちていて、失礼かもしれないが、愛らしさが言葉のそぶりの中に光っている。県現代詩年鑑に書いたフクシマ原発3・11の「黒い風」や、詩集にある「毒のある詩」などに孤独の清さから出て行く方向がみえて、期待している詩人である。

2012/4/10
発行
詩集「あおみどろのよるのうた

湯沢和民(日光市板橋178-84) 書肆青樹社 
栃木県現代詩人会の席でお会いし、10年前に発行した詩集を送っていただいた。1927生まれで、日光市板橋に住んでおられる。85歳のご高齢で耳が少し遠いようだが、いたって元気そうであった。詩集の「跋}を山本十四尾氏が書いているので、(私の詩集の跋も同氏にいただいている。)親近感がまず先に走った。作品は最初なかなか私には溶けてこなかった。でも自分の無力さにさいなまれながらも何とか2〜3回読み込んでいくうちに鮮烈な詩文がまずやってくることになって、私の中にゆっくりと全体的な理解と共感が広がっていった。著者75歳の時の詩集であり、現役引退後に詩集出版に踏み切った経緯を見ると、私に共通することが多く感じられてきて、学ぶべきことがいっぱい見えてきた詩人であり詩集であると認識するにいたり、あらためて感謝したい気持ちになっている。近いうちに自宅へ訪ねていってお話を伺いたいと思っている。「日光山麓史」の田辺さんも板橋である、近隣に”いらい”方々がいたものだと嬉しく思い刺激されることになった。 2012/7/20記

2012/2/2
発行
日光山麓史」・・下野国板橋を取り巻く世界 ・・ 田辺博彬著  随想舎
               321-1102 日光市板橋1448-1
勝道上人の日光開山、比叡山延暦寺座主に上り詰めた下野都賀郡の人、慈覚大師円仁古代下野を軸に日光山麓史を始まっている。古代・中世武士団の誕生とその展開を背景にして、下野武士団(宇都宮氏・小山氏・佐竹氏・結城氏・壬生氏など)の興亡を見、その過程で日光山領形成や、近世日光御神領の確立と終焉までが、通史的に語られる。二人の戦国武将、板橋城主・板橋将監、鹿沼(神山)右衛門綱勝(鹿沼城主〜猪倉城主)などの動向と興亡は身近な歴史として強い関心を持って読むことができた。
 著者が日光市板橋の人(1945生まれ)であり、東京教育大学の同窓生ということもあって、その人生・生き方に大いに関心を寄せ驚きと共感できるものがおおきいことを申し上げたいところである。これを機に、近隣の地方史については、少なくとももっともっと勉強しなければとても相済まぬ気が起こってきたところである。彼は大学では農学部農学科であり、私は言うのも恥ずかしいことだが、文学部日本史だったということが、いまさらながら心に痛いことである。近日中にお会いして、師と仰ぎいろいろ話を聞かせてもらおうと思っている。 2012/7/17記

2012/5/29
発行
文化サークル会誌「みちくさ」第4号
発行代表者 鈴木貢 鹿沼市緑町3-5-2

こじんまりとした地域の文化サークル会誌であるが、今回は「東日本大震災・福島第一原発事故に思う」を特集し、8名の方が書いている。深い共通認識のもとに地域レベルで文化運動や市民運動に発展していくことが期待される。時宜を得た特集であり、現実や社会から目をそらさない突っ込んだ問題意識が底流となっていることを評価したい。。地域にこのような取り組みがあることに強く共感する。文芸作品の視点で見ると、児童文学の「孝子櫻」小杉義雄氏はさすがにベテランの味をだして健在である。俳句では、鈴木輝実江さんの「懐古昭和30年代のみちくさ10句」が格段に光っていた。相当の感性と技量をそなえたものだろう。思わず言葉に釘付けられた。掘り起こし継続されることを強く願っている。2012/7/7記

2012/6/10
発行
 同人詩誌 「詩風」第24号 編集発行人・仲代宗生 詩風社

宇都宮の金子以左生・和田恒男・仲代宗生の三氏と鎌倉のあらかみさんぞう氏を加えた四氏の同人詩誌である。24号であるから10年以上の実績を持ったものであろうか。質の高さと共通の詩意識が通底しているものと思った。「かなしみは力に いかりは智慧に  言葉はいのちに導かるべし」、「答えは一つじゃない 行き詰ったら それは展開の一歩にすぎない」が、冒頭のあらかみ氏の「宮本武蔵 一乗寺下がり松の決闘」、散文詩全体の基軸となっている文言である。「鯨」の金子氏は、「内部虚無化し 川流れている 上流から下流へ大河となって その流動の中私 何者かの叙法どおりの最終文体」と今の詩人の心象を表している。読み進んでいくと、和田氏の「坎日」には、「人類滅亡の終焉なんかが怖いのではない。ゆめ見る未来が視界の何処にも無いことが辛いのだ。」と一般化されてくる。そして和田氏は「中原中也の{在りし日の歌}に思う」の評論で、中也の在りし日は、「失われた13年間の東京生活の愛の日」で、そこから逃避行しながらも、その現実と決別して突き放す意思を表現したものと捉えた。これはあらかみ氏の散文詩の基軸文に通底するものだ。いのちの言葉に導かれて中也は、失われた愛の日を突き放し、在りし日の歌を書いたのだ。仲代氏の「夏のあとに」は「逃した夏は 少年の日々の外側で いつも輝いている」、「あおぐ空の中には きょうも虹はさがせない 枝々からすべてが去る 秋の日のことを だれが思いえたろう・・・あこがれと望みのゆくえを 明らかにして書き記そうと 熱い敷石の上で あの夏のあとに続けて」と青春の抒情へ遡り、「逃げて 逃げて 逃げて」では逃亡するほかない現代の詩人の心象をとらえ、その行き詰まりの先には、やはりあらかみ氏の基軸文に辿りついてゆく必然を予感させる詩であると想念する。 このような読み方がいいのかどうか、現代詩を聞きかじったばかりの私にはわかりませんが、この同人詩誌の同人性に深く感じたところを自己流に取りまとめ表現してみました。取り上げさせていただいた言葉のそれぞれに詩の力がこもっています。私の引き出しにしっかりと書きとめておこうと思います。ご送呈に感謝しお礼の言葉といたします。  守城  2012/6/15記
2
2012/5/5
発行
 「絵手紙 その魅力の謎解き」 高橋 進 郵研社

鹿沼市文化協会のギャラリー部会の理事であり絵手紙作家であることは存じ上げていましたが、詳しくは知らずにいて恥ずかしい次第でした。鹿沼市の池ノ森にこのような活動をされている著名作家がいることに驚きと誇りと敬意を表したいと思います。絵手紙歴20年の節目に当たり出版されたこの書には多くの驚きと感動があり、したがって、熟読を余儀なくされた一冊です。その道の達人の域にいたった人の言う「ヘタがいい」は、本当に深く含蓄のある言葉だと思います。これはすべての芸の道に共通することであろうし共感いたしました。絵と書と詩のコラボレーションによる、日常的即興・感動の伝達にこそ絵手紙の本質を見ることだろうと思いますが、このような新たな分野で、楽しくより芸術性を極められますよう祈ります。絵では柿の色がとても印象深く、草花や果実を描く筆の線に生き生きとした弾性があり、文字(詩)では、「紙の上で舞う鬼になりたや」「老藤に寄りかかる優しき灯篭」「夕日は明日の卵だよ」などに注目しました。益々の発展、活躍を期待します。2012/6/5記

詩集
2012/5/1
発行
 詩集「幼形成熟」 草薙 定 砂子屋書房

 「シロウオ」のように、幼形のまま成熟していく著者の確かな視線が詩を紡ぎだし、その影に現代への批評が暗示されている。詩集全体の落ち着きと、熟度の高い文体に感銘させられた。「水辺」「日の出」では印象派のモネを美しく描ききり、「金閣」「銀閣」では、漢語力を駆使してその形の美を巧みに構成していると思う。表現の確かさには卓越した力を感じさせるものがある。散文詩はこう書けば、詩を形象化し保てるのかと合点させられたしだい。しかしそう簡単に真似できるものではないレベルだ。さて、全体の詩を思想の文脈から読み込んでみると、私見になるが、少し謙虚すぎるのではと思える。
 あえて著者の詩語をもって言わしてもらえば、「レクイエムの詩を徒長させ、暗愁のなかに退化するのは、まだ早いのではと思う。悲しみのなかから奇跡は起こらない。瑞穂の国の言霊に、よみがえりの奇跡があるとすれば、憤ることだ。抵抗することだ。著者が15年前に、インドの地から自分宛に出した手紙は、届かず、今も待ちわびているというが、そうではなくて、その赤いベンガラの大地を覆い尽くしたウルトラマリンの空は、すでにあなたの詩集の中に届いているではないか。怒れよ。瑞穂の国の言霊。
2012/12

最近の読書 
 「プロメテウスの罠T] 朝日新聞特別報道部
 「プロメテウスの罠U」 朝日新聞特別報道部
 「原発ゼロ社会への道程」 高野孟著 書肆パンセ
 「民主党の原点」 鳩山由紀夫×高野孟 花伝社
5 フクシマ論」 開沼博著 青土社 
 「フクシマ元年」 豊田直巳著 毎日新聞社
 「いのちと放射能」 柳沢桂子著 ちくま文庫
 「宮沢賢治」 吉本隆明著 ちくま学芸文庫
 「宮沢賢治詩集」天沢退二郎編 新潮文庫
10 「宮沢賢治」見田宗介著 岩波現代文庫
11 「利休にたずねよ」山本兼一著 PHP文芸文庫
12 「俳句入門」 金子兜太著 角川ソフィア文庫
13 現代詩入門」吉野弘 青土社
14 児童文学 「父ちゃん」高橋秀雄著 小峰書店
15 児童文学 「やぶ坂に吹く風」高橋秀雄著 小峰書店
16 児童文学 「たぶ坂からの出発」高橋秀雄著 小峰書店
17 児童文学 「地をはう風のように」高橋秀雄著 福音館書店
18 絵本 「わたしたちうんこ友だち」高橋秀雄作 中谷靖彦絵  今人舎
2012/
10/11
最近の読書 
 「図説 宮沢賢治」・・天沢退二郎・栗原敦・杉浦静 ちくま学芸文庫
 「詩の楽しみ」 作詩教室 吉野弘 岩波ジュニア新書
 「脱原発」ゴーマニズム宣言 小林よしのり 小学館
 「津波と原発」 佐野真一 講談社
5 騙されたあなたにも責任がある」 小出裕章 幻冬舎
 「平和主義でない脱原発」 西尾幹二 文芸春秋
 「東日本大震災」 報道写真全記録 2011・3・11〜4・11 朝日新聞出版
 「震災1年全記録」朝日新聞出版
  「図解 原発のウソ」京都大学原子炉実験所 助教 小出裕章 扶桑社
10世にも美しい数学入門」 藤原正彦・小川洋子 ちくまプリマー新書
2012/
9/27
最近の読書 
 「瓦礫の中から言葉を」・・私の死者へ 辺見庸 NHK出版新書
  言語空間を問う渾身の「3・11論」
 詩編 「眼の海」 辺見庸 毎日新聞社
 「言葉に何ができるか」 佐野真一 和合亮一 徳間書店 
   3・11を越えて、この国の言葉は変わらなければならない。
 「福島第一原発」 アーニー・ガンダーセン 岡崎玲子訳集英社新書
5 第ニのフクシマ、日本滅亡」 広瀬隆 朝日選書
 「放射能を生きる」 武田邦彦 幻冬舎新書
 「メルトダウン」 ドキュメント福島第一原発事故 大鹿靖明 講談社
 「だまされたあなたにも責任がある」脱原発の真実 小出裕章 幻冬舎
 「野生の科学」 中沢新一 講談社
10現代詩作マニュアル」 野村喜和夫 詩の森文庫 思潮社
11 「宮沢賢治に聴く」 井上ひさし 文春文庫
2012/8

最近の読書 
 「宮沢賢治のちから」 山下聖美 新潮新書
 「定本・宮沢賢治」(増補版) 中村稔 芳賀選書 
 「宮沢賢治が面白いほどわかる本」 小柳 学 中経出版
 「主体のゆくえ」 小林敏明 講談社
5 廣松渉ー近代の超克」 小林敏明 講談社
 「西田幾多郎の憂鬱」 小林敏明 岩波現代文庫
 「父と子の思想」 小林敏明 ちくま新書
 「荒凡夫」 金子兜太 白水社
 「百代の過客」 ドナルド・キーン著 金関寿夫訳 講談社学術文庫
最近の読書 
 詩集「あおみどろのよるのうた」 湯沢和民(日光市) 書肆青樹社
2 「日光山麓史」・・田辺博彬
著(日光市) 随想舎
 「百代の過客」 ドナルド・キーン 金関寿夫 訳 講談社学術文庫
 「芭蕉」ハンドブック 尾形仂 編 三省堂
 「奥の細道の旅」ハンドブック 久富哲雄 著 三省堂
2012/7
最近の読書
 「子供の詩」 川崎洋 文春新書
 「わかば」 第62号・61号 上都賀地区国語教育研究会
 「一ねん一くみ子供の詩の本」 シリーズ 鹿島和夫編 根来由美絵
  (市立図書館より)
 川崎洋少年詩集「しかられた神様」理論社 (市立図書館より)
 こどものための詩の本
  「あいうえおのうた」のら書店 (市立図書館より)
 「金子みすゞ童謡集」 ハルキ文庫
 「日本民謡と踊り方」 金園社 (市立図書館より)
  日本民族舞踊協会理事長 榊原帰逸 
8 日本舞踊入門」別冊演劇界 演劇出版社 (市立図書館より)
継続
1 山頭火全句集」 春陽堂
 「山頭火句集」 村上護 小崎侃 ちくま文庫
 「山頭火 行乞記」 村上護編 山頭火文庫 春陽堂 
 「山頭火 其中日記」 村上護編 山頭火文庫 春陽堂
 「山頭火 一草庵日記・随筆」  村上護編 山頭火文庫 春陽堂
 「山頭火 評伝・アルバム」村上護編 山頭火文庫 春陽堂
7 山頭火アルバム 村上護編 山頭火文庫 春陽堂
 「山頭火随想集」  講談社文芸文庫 村上護
9 種田山頭火」 金子兜太著 講談社現代新                       10 「放浪の俳人 山頭火」 村上護 講談社
11 「山頭火俳句のこころ書のひびき」 二宮社 
12 般若心経」  法楽寺住職 小松庸祐  西東社

 「わかば」 第62・61・60・59・58・57号 
 上都賀地区国語教育研究会 (加園小学校より借用)
  鹿沼市立図書館「本を読む子どもの集い・・・詩を書こう」講座資料として
2012/
6/15
最近の読書
 「絵手紙その魅力の謎解き」 高橋進 郵研社」
 「ダムとの闘い」 藤原 信 編著 緑風出版
    思川開発事業反対運動の記録 
 「岩手県の歴史散歩」 山川出版社
 「新・俳人名言集」 復本一郎 春秋社 (市立図書館より)
 「俳句の本質」 水原秋櫻子 創拓社 (市立図書館より)
 「俳句のいのち」森澄雄 角川書店  (市立図書館より)
 「鑑賞俳句史俳句往来」 加藤楸邨 求龍堂 (市立図書館より)
 「小林一茶」 丸山一彦  桜楓社  (市立図書館より)
   俳句シリーズ 人と作品3
 同人詩誌詩風24 編集発行、仲代宗生 詩風社
2012/
5/25
最近の読書
 「山頭火 行乞記」 村上護編 山頭火文庫 春陽堂 
 「山頭火 其中日記」 村上護編 山頭火文庫 春陽堂
 「山頭火 一草庵日記・随筆」  村上護編 山頭火文庫 春陽堂
 「山頭火 評伝・アルバム」村上護編 山頭火文庫 春陽堂
5 山頭火アルバム 村上護編 山頭火文庫 春陽堂
 「梅原猛の授業 仏教」 梅原猛著 朝日新聞社
 「仏教とは何か」 自選仏教文学全集1 水上勉 河出書房新社
  般若心経を読む、禅とは何か、禅の道紀行
 「宗教入門」 中沢新一 マドラ出版 
 「いしぶみの語るらく」 石川正次著 雁塔舎 小杉放庵の歌碑
10 「清水比庵」ーー毎日歌境ーー
  小杉放庵記念日光美術館、笠岡市立竹喬美術館編集発行
継続
1 山頭火全句集」 春陽堂
 「山頭火句集」 村上護 小崎侃 ちくま文庫
 「山頭火随想集」  講談社文芸文庫 村上護
 「種田山頭火」 金子兜太著 講談社現代新書
 「放浪の俳人 山頭火」 村上護 講談社
 「山頭火俳句のこころ書のひびき」 二宮社 
 「山頭火アルバム」 村上護 山頭火文庫 春陽堂
8 般若心経」  法楽寺住職 小松庸祐  西東社
 「無門関を読む」 秋月龍a 講談社学術文庫
10 「無門関」 西村恵信訳註 岩波文庫
 「わかば」 第62号 上都賀地区国語教育研究会 (加園小学校より)
2012/
5/11
最近の読書
 「中谷宇吉郎 雪の物語」 中谷宇吉郎雪の科学館
 「寺田寅彦」 小山慶太著 中公新書
 「日本語教室」 井上ひさし 新潮新書
 「山頭火アルバム」 村上護 山頭火文庫 春陽堂
5 「山頭火 行乞記」 〃
6 
親鸞 吉本隆明 春秋社 (市立図書館より借用)
7 良寛」 吉本隆明 春秋社 (〃)
8 
犠牲のシステム 福島・沖縄 高橋哲也 集英社新書
9 
反原発の思想」冷戦から福島へ すが秀美 筑摩書房
10
 「山頭火俳句のこころ書のひびき」 二宮社 
2012/
4/16
最近の読書 
1 「天狗と修験者」 宮本袈裟雄 人文書院(市図より)
2 「親鸞」 吉本隆明・桶谷秀昭・石牟礼道子 平凡社ライブラリー (市図より)
3 あの世この世 瀬戸内寂聴・玄侑宗久 新潮文庫
4 書で綴る 芭蕉の文学」 編者 書人研究会 広論社 (市図より)
松尾芭蕉」 嶋岡 晨 成美堂出版  (市図より)
6 「芭蕉「おくの細道」の旅」 金森敦子 角川ONEテーマ21
8 「芭蕉紀行」 
嵐山光三郎 新潮文庫
9 「脱原発成長論」新しい産業革命へ 金子勝 筑摩書房
10 「食卓にあがった放射能」 新装版 七つ森書館
   
高木仁三郎・渡辺美紀子
11「石川県の歴史散歩」17 山川出版社
12 「福井県の歴史散歩」18 山川出版社
13 詩集「幼形成熟」 草薙 定 砂子屋書房
2012/
4/6
最近の読書 
1 「鹿沼のむかし話」 小杉義雄 著 (市立図書館より)
 [仏心の俳句」 村上 護 著 佼成出版社 (市立図書館より)
3 「般若心経」 玄有宗久現代語訳 ちくま新書
4 「般若心経」 
262字にこめられた真実の知恵 イーストプレス
「奥の細道ノート」 
荻原井泉水著 新潮文庫 (市立図書館より)
6 「松尾芭蕉」 島岡 晨 著 成美堂出版 (市立図書館より)
7 「偽善エネルギー」  
武田邦彦著 幻冬舎新書
8 「震災と原発 国家の過ち」 外岡秀俊著 朝日新書
  文学で読み解く「3.11」
9 「中原中也」 佐々木幹郎 監修 別冊太陽 平凡社
10 
詩集 「謝して遺言」 山本十四尾 歩行社 
11文集・ゴムの木」 第39号 2012 鹿沼市立図書館 
   本を読む子どもの集い
12 「わかば」 第62号 上都賀地区国語教育研究会 (加園小学校より)
2012/
3/17
最近の読書
1 「千葉省三童話全集」  1  岩崎書店 (市立図書館より)
   ばけねこたいじ・五右衛門風、ほか 解説 関英雄
 「千葉省三童話全集」  2  岩崎書店  (〃)
   鷹の巣とり・虎ちゃん日記、ほか 解説 奈街三郎
3 「千葉省三童話全集」  3  岩崎書店  (〃)
   
おばけばなし仁兵衛学校ほか 解説 関英雄
4  「千葉省三童話全集」 
4  岩崎書店  (〃)
   ワンワンものがたり・チックタック、ほか 解説 奈街三郎
5  「千葉省三童話全集」 
 5 岩崎書店  (〃)
   陸奥のあら  解説 管 忠道
 「千葉省三童話全集」    岩崎書店  (〃)
   
無人島漂流記、ほか、解説 管 忠道
7 「栃木県の文学散歩」 栃木県文学散歩の会 栃の葉書房 (〃)
8 「山頭火推考帖」 
文芸書房 木下信三
 「尾崎放哉全句集」 村上護 ちくま文庫
継続
1 山頭火全句集」 春陽堂
 「放浪の俳人 山頭火」 村上護 講談社
3 わかば」 上都賀地区国語教育研究会 
  2012(第62号)〜2007(第57号)
 「山頭火句集」 村上護 小崎侃 ちくま文庫
2012/
2/12
最近の読書
1 漂白の俳人たち」 金子兜太 NHKライブラリー
   2000.11.30発行、 (小山市立図書館より)
 「種田山頭火」 金子兜太 講談社現代新書
  (県立図書館より)
芭蕉の旅、円空の旅」 立松和平 NHKライブラリー
  (鹿沼市立図書館より)
4 わが戦後俳句史」 金子兜太 岩波新書
  (鹿沼市立図書館より)
 「金子兜太養生訓」 黒田杏子 白水社
  (鹿沼市立図書館より)
 「山頭火随筆集」 講談社文芸文庫
 「河鹿 第35号」 日本児童文学者協会鹿沼支部
   河鹿の会発行
 フォトジャーナリズム月刊誌 広河隆一責任編集
  「DAYS JAPAN」 2012.jan 、2012年何が起こる?
  「DAYS JAPAN」 2009.nov, 祝島 原発を拒否する人々
2012/
1/28
最近の読書
1 日本の子どもの詩 栃木」 岩崎書店 1982   日本作文の会編
 「日本児童詩集」江口季好、寒川道夫 編 1971   太平出版社
山頭火虚像伝」 木下信三 1990 三省堂選書
4 山頭火の妻」山田啓代 1994 読売新聞社
最近の読書
1 俳句を楽しむ人生」 金子兜太 中経の文庫 中経出版
 「山頭火の秀句」 上田都史 潮文社
定本 現代俳句」 山本健吉 角川選書
4 季語百話」花をひろう 高橋睦郎 中公新書
 「おもしろ日本美術T」マンガ、アニメ、映画の源流 上野憲示 
  文星芸術大学出版
写文集 四季山旅」 赤羽根裕 鹿沼市北赤塚55−1
  傘寿・個展記念 2009・11発行
 文芸コミック「山頭火傳」作・構成 丈卓也 画 せりふみこ
  前編(どちらへ行こう)・後編(風の中行く) 主婦と生活社
 「ぬけ道、より道山頭火」和順高雄 中里和人写真
  偕成社・・・九州をめぐる旅・・・
継続
1 季語百話」花をひろう 高橋睦郎 中公新書
再読
 「放浪の俳人 山頭火」 村上護 講談社
2011/
12/31
最近の読書
1 日本政府のメルトダウン」 枡添要一 講談社
  2013年に国民を襲う悲劇、この国はあと2年で破綻する。
 「復興の精神」 新潮新書  養老武司・茂木健一郎・南直哉・大井玄他・
 これからをどう考えるか、3・11以降を生きる杖
日めくり四季のうた」 長谷川櫂 中公新書 
   1日1詩 当代きっての俳人と名句名歌を味わう
4 山頭火の虚像と実像」」 上田都史 講談社  その名句195句の鑑賞
 「種田山頭火」」 松井利彦 桜楓社  俳句シリーズ 人と作品 7
2011/
12/8/
最近の読書
1 香月泰男」 <私の地球>を描き続けた 監修 木本信昭 平凡社
  別冊太陽 日本の心188   私には私だけの目がある。それが私を絵描きにした。そして私は絵描きとしてそこにいる。
 「香月泰男 シベリア画文集」全作品の自筆解説文と学芸員解説
   山口県立美術館監修 中国新聞社発行
シベリア画集 香月泰男 新潮社 昭和10月30日発行
4 私のシベリア」 香月泰男文集 筑摩叢書
 「親鸞と道元」 五木寛之VT立松和平 祥伝社
6 歎異抄 本願寺 現代語版
 「仏教、本当の教え」 植木雅俊著 中公新書
 「親鸞」 亀井勝一郎全集第7巻より 講談社
 「捨身飼虎」亀井勝一郎全集第7巻より 講談社
10 空海と密教美術」展 編集発行 東京国立博物館・読売新聞社・NHK
11 「法然と親鸞」展 編集発行 東京国立博物館・朝日新聞社・NHK
12 継続 「金子みすづ童謡全集} JULA出版
2011/
11/14
最近の読書
1 香月泰男」 <私の地球>を描き続けた 監修 木本信昭 平凡社
  別冊太陽 日本の心188 
 「香月泰男 シベリア画文集」 山口県立美術館監修 中国新聞社発行
「シベリア画集」 香月泰男 新潮社 昭和10月30日発行
 「親鸞と道元」 五木寛之VT立松和平 祥伝社
最近の読書 2011・10・20 記
 「想定外の罠」 大震災と原発 柳田邦男 文芸春秋
2 「金子みす」 
生誕100年記念 別冊大陽 平凡社
3  座談会「昭和文学史」1 集英社
   加藤周一・井上ひさし・小森陽一など  大正から昭和へ、谷崎潤一郎と芥川
4  講座「日本歴史」
近代3 東京大学出版会
  
帝国主義の展開と大正デモクラシー
5 「詩と童話について」 
与田準一 すばる書房
6 「大正詩展望」 
田中清光 筑摩書房
7 「童謡論の系譜」 
畑中圭一 東京書籍
8 「百歳」 
柴田トヨ 飛鳥新社
9 再読 「金子みすの生涯」 矢崎節夫 JULA出版局
継続
1 「没後80年・・金子みす」 〜
みんなちがってみんないい。
  JULA出版局 監修 矢崎節夫
2 「金子みす童謡全集」

  「美しい町、空のかあさま、さみしい王女」 各上下 計6冊 JULA出版局
3 「栃木県現代詩年鑑」2011 平成23年版・・・栃木県現代詩人会編
2011/
9/25
最近の読書
 「原発はいらない」 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
  
幻冬舎ルネッサンス新書
2 「思考の整理学」 
外山滋比古 お茶の水大学名誉教授  ちくま文庫
3  「忘却の整理学」外山滋比古 お茶の水大学名誉教授    筑摩書房
4 「没後80年・・金子みす」 〜みんなちがってみんないい。
  JULA出版局 監修 矢崎節夫
5 「金子みすゞ永遠の母性詩と詩論研究会編  勉誠出版
6 「金子みすゞ いのち見つめる旅」 中川真昭著 本願寺出版社
7 「金子みすゞ 祈りのうた 上山大峻・石川教張著 JULA出版局
8 「みすコスモス」わが内なる宇宙 矢崎節夫著 JULA出版局
9 「金子みすゞ こころの宇宙矢崎節夫著 ニュートンプレス選書
  
21世紀へのままざし その生涯と作品
10 「金子みすと尾崎翠」
 寺田操著 白地社 1920・30年代の詩人たち
11 「みすゞさんへの手紙矢崎節夫選 JULA出版局
12 「みすさんのうれしいまなざし」
矢崎節夫著 JULA出版局
2011/
7/29
最近の読書 
 「原発のウソ」 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
  
扶桑社新書
2 「原発社会からの離脱」 
宮台真司×飯田哲也 講談社現代新書
3  「震度6強が原発を襲った」
朝日新聞取材班    朝日新聞社
4 「放射能汚染の現実を超えて」 河出書房新社
  京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
5 「かなしみをちからに」 斉藤孝 朝日新聞出版
  心に沁みる宮沢賢治のことば
6 「詩の礫」 和合亮一 徳間書店
  ツイッターで放つ言葉の力福島在住詩人の咆哮を聞け。
 「日本童謡集」 与田準一編 岩波クラシックス
 「野口雨情詩集」 彌生書房
2011/
7/6
最近の読書 
 「脱原発」  弁護士・河井弘之 VT 作家・大下英治
  
浜岡原発を停止に追い込んだビジネス弁護士3306日の闘い!
2 「原発に頼らない社会へ」 
田中優 TRH-J
  
エネルギーの民主化を急げ!
3  「チェルノブイリの森」 
事故後20年の自然誌
  
メアリー・マイシオ著中尾ゆかり訳  NHK出版
4 「金子みすゞ童謡集」 ハルキ文庫(角川春樹事務所)
「童謡詩人 金子みす
 いのちとこころの宇宙 監修 矢崎節夫 JULA
 「繭と墓」金子みすゞ童謡集 大空社
7 「金子みす童謡全集」 JULA出版局
8 「栃木県現代詩年鑑」2011 
  平成23年版・・・栃木県現代詩人会編
9 「野口雨情 詩と民謡の旅」 東道人 著 踏青社
10 「野口雨情の生涯」 創作・民謡・童謡詩人
2011
6/6
最近の読書 
 「野口雨情」 日本図書センター    ・・・ 郷愁の詩とわが生涯の真実
 「野口雨情」 野口存彌 未来社   ・・・詩と人と時代
 「雨情」 野口雨情顕彰誌 磯原雨情会    生誕120年記念特集号
4  「金子みすず」魂の詩人 永久保存版 河出書房新社
5 「童謡詩人 金子みすずの生涯」 矢崎節夫 JULA出版
 「モーツアルトの光」 白水社   アドルフ・ボショ 大久保喬樹訳
 雑誌 「文芸春秋6月号」、
 雑誌 「世界6月号
最近の読書及び鑑賞 2011・5・18
 「原子炉時限爆弾」 広瀬 隆 ダイヤモンド社
2 「日本の原発危険地帯」 鎌田 慧 青志社
 「原子炉を眠らせ太陽をよびさませ」 森永晴彦 草思社
 「震災歌集」 長谷川 櫂 中央公論新社
 「原風景との対話」 長津功三良評論集 石炭袋新書
2011/
4/20
最近の読書
 継続 「長津功三良詩集」(送呈) 土曜美術社出版販売
2 
継続 「廣松渉哲学論集」 熊野純彦編 平凡社
  「詩とは何か」 吉本隆明 詩の森文庫
 再 「際限のない詩魂」 吉本隆明 詩の森文庫
 「歌謡曲」 岩波新書 高 護
 「日本語の深層」 木村紀子 平凡社新書
 「原発と日本の未来」 吉岡 斉(ひとし)岩波ブックレット
 「無縁社会の正体」 橘木俊詔 PHP
最近の読書 2011・3・6 記
1 高田太郎詩集「雷魚」(送呈) 土曜美術社出版販売
 「長津功三良詩集」(送呈) 土曜美術社出版販売
3 「漢詩と人生」 石川忠久著 文春新書
4 「廣松渉哲学論集」 熊野純彦編 平凡社
5 「もの・こと・ことば」 廣松渉 ちくま学芸文庫
6 「図解 古事記・日本書紀」 西東社 監修者 多田元
2011/
2/6
最近の読書
1 「教科書でおぼえた名詩」 文芸春秋編 文春文庫プラス
2 「思川恋歌」 水樹涼子 随想舎
3 「Nの肖像」 仲正昌樹 双風舎
4 「日本の現代思想」 仲正昌樹  NHKブックス 
5 「マルクスは生きている」 不破哲三 平凡社新書
6 「マルクスだったらこう考える」 的場昭弘 光文社新書
 「マルクス入門」 今村仁司 ちくま新書
 「今こそマルクスを読み返す」 廣松 渉 講談社現代新書
9 「近代の超克」論 
廣松 渉 講談社学術文庫
  
−昭和思想史への一視角ー
10 (送呈) 岡山晴彦詩集 「影の眼」  岡山晴彦 ふらんす堂
2011/
1/2
最近の読書 
1 「生きなおす力」 柳田邦男 新潮社
2 「我ら不快な隣人」 米本和広 情報センター出版局
3 「原理講論」 宗教法人・世界基督教統一神霊協会

読後の感想(小林記)
 * 「・・・ということは自明のことである」「・・・は明らかだ」「・・・ということを知ることができる」というような論法で、同じような論旨を幾重にも畳み込んでくるのだが、初めに原理があって、A=A だということをいろいろな論理や言葉・概念で説明していることになる。少しも自明ではないのにである。結局納得できないのは信仰がないからだということになるのだろうが。対話や学習は本質的に成り立たない構造にある著述だ。
 * 神の創造原理において、5パーセントの人間の自由意志による責任論が語られている。この数字は生命の遺伝子レベルの変異、或いは誤差のようで興味深い。
 * 終末論として第3次世界大戦の必然と不可避性について創造原理による解釈には無理があると思う。神の子イエスの再降臨があるというが、それよりも核兵器廃絶にどう取り組んでいるのか聞きたい。
 * 共産主義世界と民主主義世界との不可避の歴史路程として終末戦争があるということだが、そもそも共産主義と民主主義は二元的な対義語だろうか。イエスの東方(韓国)再臨論には民族主義的被害者・選民意識がうかがえる。なぜ韓国なのか?
 * 原罪論では神にそむいて、天使長とエバ,エバとアダムの二重の淫乱罪をあげているが、旧約聖書の言葉の比喩や象徴の自己都合解釈のようでなじめない。客観化することは憚れることではないか。人類の罪を、原罪・遺伝罪・連帯罪・自犯罪をあげているが、なるほどと思えるけども、信じる気にはなれない。

4 「写真俳句のすすめ」 森村誠一 朝日文庫 
5 「まつり」 いせひでこ 創作絵本 講談社
6 「或る塩の道」 又野京子詩集 歩行社
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