劇作家の田中澄江（東京都出身）の著書「花の百名山」とともにＮＨＫ衛星放送で紹介され、一躍全国に知られることになった全国の山の中から独特の花の咲く山々である。
　田中澄江さんは、９１歳で亡くなるまで舞台の戯曲や小説、エッセーの他、映画の脚本なども書き、また女性登山グループ「高水会」を主宰するなど山を愛した人でした。
　「花の百名山　登山ガイド上・下」では、「日本の山々の花は、厳しい自然条件に耐えて健気に咲いている。その心意気を独り占めせず、１０００年、２０００年の後の子孫にも伝えて下さい。」と言っている。
　また、ＮＨＫ衛星放送で放映された作品は、山と渓谷社よりビデオ化（田中澄江監修）され市販されております。
　栃木県内で選ばれた山は、鹿沼市にある標高８７９ｍの石裂山に咲く「ハルトラノオ」、藤岡町にある標高２２９ｍの三毳山に咲く「カタクリ」、あげられており、それぞれ昔から多くの人々に親しまれてきた山々である。
　なお、これらの山へのアクセスや登山方法などは、栃木県勤労者山岳連盟宇都宮ハイキングクラブが発行している「栃木の山１２０」に詳しく掲載されている。