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*** 私の体験記 *** { オートキャンプ編 }◎船越家族旅行村キャンプ場(平成9年8月16・17・18・19日) キャンプ3日目、青空になり、今日は暑くなるぞ、と思いきや朝食を食べおわる頃には、どんよりとした雲が一面を覆ってしまった。 今日の日程は、昔話で知られる遠野見学である。 キャンプ場を出発すると、その昔立ち寄った、独立国で知られる吉里吉里共和国に下車しようと向かったが駅が見つからずそのまま遠野へ向かう。 鵜住居から笛吹峠、六角牛山を越え遠野市へ着く。山腹を走る道は、少々狭いが秋には最高のドライブコースとなりそうだ。 まず、市中心街にあり周りには博物館、市民センターのある、とおの昔話村を入場料300円で見学。100円で語りべの話を聞けるとのことなので申し込む。 昔話村は柳翁宿と呼ばれる旅篭屋、物語蔵と呼ばれる酒蔵を活用した映像・イラストなどによる昔話紹介、旧柳田国男隠居所、遠野昔話資料館、柳田国男像、 遠野物産館で構成されている。 物語蔵では宇野重吉の語りによる昔話を聞く事ができるという事だが、これを聞いていると語りべの時間に忙しくなるので、語りべの来る遠野物産館に向かう。 会場は、物産館の2階にあり、正面に1段と高い畳の一角があり、講義を聞くような形で50人位収容できるように縁台が並べられていた。前列の端の方に腰を掛け始まるのを待っていると、家族連れなどで結構な人数になってきた。 時間になると、70代半ばの年頃の女性が、かすりの着物にもんぺ姿で現れ演題に座った。 「今年は、今まで暑かったのですが、盆に入って急に寒くなりって、毎日曇りや雨ばかり。私の所は農家なので天気が気になり心配です。」 「皆さん、どこか見学されてきましたか・・・」などと世間話から始まり、「今日は、おしらさまの話をしましょう」と語りべの語調になった。 語り終わると、「皆さんはどちらからお出ででしょうか」。栃木、福島、埼玉、千葉、栃木、仙台・・・関東が多かった。 あと一つの昔話を聞かせ、遠野の方言、秋田の方言など盛り込み「これでおしまい。」 聞き入ったり、笑ったり楽しいひとときだった。 遠野の土産を買い、駅の観光案内所に立ち寄り、昼食に。 昼食は、よしのやの「ひっこそば」並1,030円、遠野の地ビールがあるとの事、私も地ビールは嫌いではないのでジョッキでいただく事になった。 遠野市はビールにはなくてはならない「ホップ」の日本一の生産地だそうである。北海道ならともかく、新たな発見である。 「ひっこそば」とは農家の人が使った弁当箱のことで、4段重ねに蕎麦が入り、生卵、椎茸、鳥ササミを薬味に食べるものである。 盛岡のわんこそばに似て、楽しみながら食べる物のようである。 午後は国の重要文化財となっている南部曲り屋のある伝承園に向かう。 入園料200円を払い園内を散策。それほど広くはないが、建物内でわら細工などの体験が出来るようである。 菊池家の曲り屋は増築され、馬屋?、土間、囲炉裏と昔そのままであった。奥のおしらさまで祈願をしてくる。 かっぱ淵は伝承園から車ですぐの所。常堅寺の脇を流れる足洗川には、高木に覆われ今にもかっぱが現れそうな雰囲気である。 常堅寺には珍しいかっぱの狛犬が鎮座しているが、近くに行って目を凝らして見るとよい。 山門は改修工事のようで、バリケードがあり通る事はできなかったが、立派な彫刻があるようである。 まだまだ見たい所はあったが、時間も経ってしまったのでキャンプ場への帰路につき、農道を走っていくと、なるほどホップ畑が一面にあるではないか。 子供たちには、ホップそのものとどのような植物かも知らないため、私自身オリジナルビールづくりにホップを探していたこともあり、車を停める事にした。 主を探そうと、暫くゆっくり走ったが人気はなく、しかたなく無人の畑かQ $ R個ほどを拝借した。 外見は緑で軽く松ぼっくりの形をしているだけだが、匂いを嗅ぐと放つまではいかないが異臭である。子供たちには全く関心が無いようである。 暫く走ると、大型機械を使った収穫作業をしていた。人も結構いたが機械じゃないと出来ない作業である。 帰りはルート283を通り鉄鋼の街、釜石市を経由する事にした。明日は花巻に向かう予定なので、朝の道とを比べる意味もあった。 釜石市は、煙突があり、港があり、市場があり、立体交差があり、スケールが大きくどっしりした感じの街Q $ s場は見つけられなかったが。 キャンプ場に着くと早速夕飯の支度。今夜のメニューはホタテご飯にホタテ焼き、めかぶ。ガスコンロでホタテを焼くの難しい、火加減を調整しながら貝が開くの を待って味付けは醤油。いい香りが漂う。 夕食を済ませ入浴だが、近くに銭湯もなくタブの木荘というホテルまで車を走らせ、ゆったりとした浴槽で今までの疲れを流した。 明日はいよいよ最終日、長距離ドライブに備えて今夜は早めに就寝する。 キャンプ最終日へ |