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*** 私の体験記 *** { 登山・ハイキング編 }


◎古賀志北壁に挑む(平成10年9月20日)

平成10年9月20日(日)午前7時36分、天候曇り、気温27℃、気圧987hps

 久し振り(昨年9月に岩山に登って以来)のハイキングに胸踊り朝早くに目が覚めてしまった。今回は「栃木の山120」に紹介されている古賀志山と赤岩山を歩くことを計画し準備を進めてきたが、標高100mであり自宅からも近いため、これといった準備もなく昼食と飲み物をリュックに詰めた程度で出発した。
 午前6時50分、初めての山への期待に胸膨らませ自宅を出発した。
 スタート地点である森林公園に着くと、腕章をした何人かの大人たちがたむろしていた。何かベントがあるようだ。そのうち釣竿を手にした親子連れが集まってきた。釣り大会でも開催されるようである。
 支度を整え、軽い準備運動をして、午前7時36分、古賀志北壁に向かい登山開始。
 晴れてはいないが雨は降らないだろう、そんなことを考えアマチュア無線を聞きながらバーベキューエリアの脇を北登山口に向かい歩いている。
 途中、サイクリングコースと林道の分かれ道で、林道を歩いていた。(これが運命の分かれ道となった。)林道からはサイクリングコースからの標識と登山道が見えていたが、林を超えていかなければならず、そのうち合流するだろうと思い、そのまま進んでいった。 林道からは、登山道が山の方に折れ曲がっていくのが見えたが、よく知れた山なので幾つもの道があるだろうと、そのまま進んでいく。
 途中、細野ダムでは大人2人連れで釣りをしているのを横目に歩いていくと、間もなく大きな木製の案内板があり、そこからダムを横断することができた。突き当たりはT字路となり、右はダムサイドで行き止まり、左は林道のようだが行き先不明、そして標識は見当たらなかった。
 しばらく辺りを見回すと正面の山に向かい小さな登山道の標識が見つかった。
 なんとけもの道のような登山道であった。人通りも少ないところなので仕方無いか、とも、静かにマイペースで登山を楽しむことができるなどを考えながら急な山道を上って行く。
 杉林の中を少し歩くと、大きな岩の下に出た。ここで小休止。この岩を回り込むように登っていくが道が少々ぼやけてきたので不安を感じながら岩を這い登る。
 尾根に出た。尾根は背丈以上の雑木で、人が1人通れる程度の道ができていた。見晴らしが良くないので左に折れると2〜3人が休めるスペースがあり見晴らしの良いところに出た。正面にダム湖が見え、ダムの方角から何か説明しているスピーカーの音が聞こえてきた。東南の方角の見晴らしは良くもやの中に遠方の山や景色が広がっていて、天候が良ければ筑波山や富士山も望めるのではないか。
 汗が引いてから、岩場の尾根伝いに歩きはじめると、山道沿いのところどころに樹齢10年程度の松の木を根元から150cmあたりで切断した光景がみられた。
 何のためのこのようなことをしたのか分からないが、檜の人工樹林で必要ないものの伐採をしたのか、見晴らしを良くするために切断したようにも見えるし、いずれにしても根元から切断してほしかった。
 栃木の山120を見ると間もなく富士見峠に出るが、なかなか見えてこない。地図の見方が悪いのかとひっくり返したり、文章を読んだりしたが、どうしても現在地がつかめない。

つづく