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*** 私の体験記 *** { オートキャンプ編 }◎休暇村 佐渡関岬(平成10年8月16日〜19日) 新潟佐渡2日目 雨と風の一晩を過ごし、眠い目をこすりながらテントを出ると、どんよりとした曇り空。雨の降る気配は無いが晴れる様子でもない、暑くなりそうな予感であった。 朝食の準備までの時間にキャンプ場内を散策すると、所々にタオルケットやらビニールシートやらテントの壊れた残骸やらが見うけられた。管理人の話では前日に大嵐がありかなりのテントが壊され管理棟に非難したということである。子供のサンダルなど残された物を見ると、かなりあわただしく引き上げたようだ。 テントが壊されたといえば、4年ほど前に千葉勝浦にあるまんぼうというキャンプ場に2泊したときに、港の近くで山の麓だったが、夜に土砂降りとなり、サイトが平地で水はけもよさそうでなかったため、夜中にカッパを着てせっせと溝堀をしたことが思い出される。翌日は雨は無かったが風が強く、タープをたたんでテントはロープで支えをとり、十分な対応をして外出した。鴨川シーワールドでイルカショーを見ていると風が強くなってきたが対策は取ってあるので心置きなく遊び、帰りには途中の保養所にある温泉で汗を流しキャンプ場に戻ってみると、なんと我が家のテントが無い、というかつぶされ片隅にたたんであった。管理人の話では強風でひっくり返ってしまい、飛ばされるので近くのサイトの客と畳んだようである。 寝ているときでなくて良かったと思いながらもう一度テント設営をしたことが思い出された。 キャンプ場から小高い山を登ると灯台があり、海岸を一望できるようになっている。降りていくと管理棟に着く散策コースになっている。 テントに戻り今日の予定を見ると、午前中は海水浴と海釣りに行き午後は佐渡金山の見学であるが、涼しくて天気もあまり良くないためドライブと相川市内でゆっくり過ごすことにした。 朝食を済ませ、駐車場でフリスビーをして出発はゆっくりとなった。 相川に向かう途中、保育所らしき施設に車を止め堤防を越え砂浜と海岸の連なる海に出た。海無し県人にとって海は楽しいものである。岩場には日本海と違ってカニは見られなかった。岩場から玉砂利、砂浜へと連なっている。玉砂利にはペットボトルや空き瓶がたくさん漂流しており、そのほとんどにハングル文字や中国漢字が印刷されていた。対岸は外国であり冬にはロシアタンカーがこの辺まで漂流していたことが思い出された。 少し走ると入崎という海水浴場とキャンプ場があった。海に突き出た場所にあり海抜0メートルといった、なんとも気持ちのよさそうなキャンプ場である。 休憩の後、車を走らせ尖閣湾を経て相川市内に入った。 相川市内に入ると佐渡金山方面である大佐渡スカイラインに向かった。途中何台もの大型観光バスとすれ違い、道遊の割戸を山の谷間からのぞき金山に着くと、スカイラインはそこで行き止まりとなっていた。なんと集中豪雨による土砂崩れで道路が埋め尽くされ、この先の道がどこへ向いているのかさえわからなくなっていた。このページが公開されるころには、開通になっているのではないだろうか。 大型バスが並ぶ駐車場から普通車用の駐車場へ向かい、坑内に入ると照明が少なく、湿度が高いという当時の様子を体感できる創りになっているようだ。 所々に機械仕掛けの人形が過酷な採掘の様子を再現していた。 金山の人夫が安らぎを相川に求め、相川が栄えていたようである。 一通り坑内を巡ると、出口はご多分に漏れずきらびやかな民芸品等を並べたショーケースのあるみやげ物店に抜け、ここを通らないと表に出られない仕組みになっていた。 表に出ると金山観光の記念撮影を済ませ、道遊の割戸を背にし金山に別れを告げると、昼食を取るためワイドブルー相川に向かった。 ワイドブルー相川は、盆中で昼食の時間でもあり相当の混雑をしており、注文してから届くまでいやというほど待たされた。 昼食を済ませてから、入浴時間には少々早いのであるが本日の汗を流すために相川温泉に入る。施設が新しく設備も整っており、浴槽内からは日本海が一望できるようになっていて、打たせ湯や蒸気サウナなどもある。入浴後は和室の大広間でゆっくりと休むことができ、時間があればもう少し居たいところだった。 キャンプ場に戻る時間がやってきたので、近くのAコープで今夜の食材をし入れ、一路、佐渡関岬に向かう。 途中、尖閣湾を過ぎるとAコープの支店があったので食材の補給を行ってからキャンプ場に向かう。 テントに戻ると、休憩の後夕食の準備に入る。雨は降らないがどんよりとした天候なので、遅い時間ではないが薄暗くなって夜が早く訪れる感じである。早めに夕食を済ませると、昨夜管理棟で仕入れたサビキと餌を持って夜釣りをしにいったが、何も釣れず引き帰す。 いよいよ明日は、佐渡ともお別れとなる。今夜は佐渡での最後の夜なので、ゆっくりと過ごすとともに明朝のつりを楽しみに就寝した。 |