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*** 私の体験記 *** { オートキャンプ編 }


◎日光だいや川公園オートキャンプ場(平成11年5月1・2日)

 近年のキャンプは、今までのある目的を達成するための1つの手段、つまり、観光を目的とする人がいれば、できるだけ効率的に、より多くを観光するために
キャンプを利用するといったことから、キャンプそのものを目的としたキャンプをする人が増えている傾向にあるようです。
 登山家が行うそれとは違い、家族やグループのキャンプは、皆でテントの設営を行ったり普段やったことの無い人が料理したり、炊飯を行ったりといった非日常の行動や バーベキュー(炭を使ったもの、それも薪を燃やしてからという煙りをたくさん出すものが多い。これは私のキャンプ経験の中で、周囲のほとんどのサイトの夕食が これだったことによるものです。)のような材料をそのまま焼いただけといった調理とはいえない(この表現はいけないか。私も近いところがある。)ワイルドな食べ方で、 グループが輪になって、あるいは一部の人が焼き、他はテーブルで待っているといった、賑やかに楽しい一時を過ごすといった方法が一般的でありまた好まれているようである。
 もっともこれは、前夜祭としてのキャンプなのかもしれないが、騒ぎすぎて疲れ、当日に居眠りをしているようではメインが入れ替わっているような気もする。
 我が家のキャンプはいつも目的は別であり、キャンプ場でゆっくりと過ごしたことは今までに無かった。もっともオートキャンプ場はどこでもそうだと思うが、チェックイン とチェックアウト時間が定められており、連泊以外はサイトで長居をすることができないようになっているが。
 ゴールデンウィークのキャンプは気温も低く、装備も万全ではないので、北に向かうことは避けなければならない。そんなことから、今まで茨城や千葉方面といった
太平洋沿いを選んできたものだ。
 しかし、今年はいつもの年とは違う。思い切って北を選択してみた。
 とはいっても、我が家のある鹿沼市に隣接した今市市に、県の施設でこの4月にオープンしたばかりの、出来立てのほやほや施設に泊まることにした。
 普段、買い物や遊びで訪れているところであり、車で1時間程度で行けるところなので、泊りがけで行く目的も無いため、キャンプを目的としたキャンプとして計画し、
キャンプ場の予約のみで何ら計画を立てずにキャンプに望んだ。
 買い物ついでに下見と称して、造成中のキャンプ場を見学するといった、今までにない興奮を味わうこともできた。
 予約が遅れたため希望日が満員であり、辛うじて5月の最初の土日を押さえることができた。子供が学校から帰ってから出発しても間に合う、急がずに行けるキャンプ場は ありがたいことである。
 初日は土曜日であり、いつもよりゆっくり一式の道具類を、一泊だろうが三泊だろうが食糧以外の準備はまったく変わり倍しないが、車に詰め込んで子供の帰りを待つ、昼少し 前に子供が帰ってくると着替えを済ませて食事をとり車に乗り込む。
 当然のごとく、宿題は後回しとなった。キャンプから帰ってからでも、連休となるため対応はできるからである。
 通常、今市に向かうときは、国道121号線、通称例弊使街道を走るが、この道は日光あるいは鬼怒川方面に行く道のため、土曜日は北進が日曜日は南進が混雑しているようだ。 又この道は、鹿沼・今市間が杉並木であり、通行量の割に道幅が狭く、杉のためにも走行車は少ない方が良いのではと思ったりもしている。早くバイパス道が整備されることを願 っている。
 そんなこんなで、市街地、国道を走ることを避け、平行して走る農道、山道を走り、今市へ行くことにした。
 今市は、宇都宮・日光自動車道の今市ICのすぐ近くに出るため、キャンプ場にも近くて、いつもと同じ時間でキャンプ場に到着することができた。
 キャンプ場のチェックインは午後1時なので、到着後すぐに管理棟に向かい係員の説明を聞き指定されたサイトに向う。場内は遮断機で閉鎖されており、受付で渡された磁気カード で出入りする。これならば少々費用はかさむと思うが、関係者以外が入ることは無いので安心してキャンプを楽しむことができる。
 キャンプ場は、杉並木と大谷川の間の平地にあり、松林の中に区画されている。ただ、市街地からすぐなので周囲に人家が多いことが気になる。
 場内は大谷川沿いに楕円形になっており、上流側に常設のトレーラーハウスが、中間にオートキャンプサイトが、下流側にフリーテントサイトが区画されている。 中央に人工小川が大谷川に平行して流れていて、子供たちが水遊びをできるようになっている。
 オートキャンプサイトは、普通サイズの広さだが隣との間は十分あり、ロープ張りで隣のサイトを気にする心配はまったく無い。また、指定サイトは炊事棟、トイレから近いところで イザという時にも安心だった。
 天気の心配は無かったのでタープは持参せず、テント設営が済むと、持参した電気ポットでお湯を沸かし、暖かいコーヒーをいただいた。
 所々に丸太製のテーブルセットがあり、テーブルなどを忘れた人にはそこで食事が取れることや、散歩の休憩にちょうどよい。もっとも早い者勝ちであるが。
 夕食の買出しまでに時間があったので、フリスビーで遊んだりすぐ脇の堤防を超えて大谷川の河川敷で散策したりした。河川敷では夏のような日差しの中、バーベキューをする グループや水遊びをする親子連れで賑わっていた。堤防側は砂地で柳やクヌギが生えており、夏には昆虫がたくさんでそうな感じがした。この夏にはこられるかどうか。
 初夏の川原で時間を忘れのんびりと過ごすと、夕食の買出しに1KMほど先の川向こうにある大手スーパーに向かった。
 何回か来ている場所なので、ゲームをしたり洋服を見たり、なかなか食料品売場に到着しない。
 明日の朝食分までの買出しを済ませキャンプ場に戻り夕食の準備に入った。今夜の食事はホタテ、イカのたっぷり入ったシーフード焼きうどんである。いつもとあまり代わり映えしない メニューではあるが海無し県育ちにとってはなぜか海の食材にこだわっているのである。
 準備で炊事棟に向うと、そこはコンクリート製でガラス類の取り扱いには注意が必要となるが、蛇口から温水が出てくることには感心してしまった。今までのキャンプ場では各炊事棟で ステンレス製の流し台はあったが温水が出るところは無かったし、食器洗いには効力を発揮するしありがたいことである。
 缶ビールを片手に、食材のシーフードを湯通し、持参したホットプレートに火(電気)を入れ、うどんを焼き始めた。火を使わないことに物足りなさを感じながらも、文明の利器に あやかりながら夕食の支度ができて行く。
 デザートのメロンをカットすると、今夜のメニューがそろった。いつもより早い時間であったが、陽のあるうちにと、回りが夕食の準備をしている中、ゆっくりと夕食を済ませ温水のでる 炊事棟で後かたづけを終えた。
 食後は、ランタンの明かりでのんびりと過ごしてから、場内を散策しシャワーを浴びるため管理棟に向かった。

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