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*** 私の体験記 *** { オートキャンプ編 }


◎北茨城市家族キャンプ村花園オートキャンプ場(平成11年8月19〜21日)

 海なし県生まれにとっては、広大な水平線に立ち向かい砂浜を力の限り走り抜ける光景を、サングラスをかけビールを片手に、ビーチパラソルの下でディレクターチェアに腰掛けながら眺めている、 そんなことを考えながら、今年も海を中心にキャンプ場探しとなった。
 次第に、遠出や連泊もおっくうとなり、かといって1泊ではただ忙しいだけになってしまうこともあり、今回は2泊と決め、場所も海のある隣県の茨城県の中から探すことになった。
 検討の末、福島県との県境にある北茨城市の花園キャンプ場となった。
 海からは少々離れているが、公設であり新しい施設であるとともに、花園という名前に惹かれたのである。
 ここは以前、高萩市の大心苑オートキャンプ場(2年連続で夏にキャンプした)に泊まった時に、ドライブの途中に立ち寄ったところである。
 地図上では花園渓谷までの距離が150kmであり、休憩時間を含め5時間を見込んで、昼食を北茨城市で取ることにして、自宅を午前7時に出発することになった。
 鹿沼から北茨城への経路では高速道を使うと大回りになり時間的にも変わらず不経済なため、国道及び県道を使い山越えをすることにした。
 鹿沼市内を縦断するルート293を北進し、小川町を過ぎ馬頭町より293号線に別れを告げ、ルート461に向かう。
 途中に道の駅ばとうが見えたが建築中であり通過、大子町に入ると、ルート118との合流点で川沿いに大きな駐車場のある道の駅があったので休憩を取ることにした。
 この駅には温泉施設があり、誰でも入浴できるようになっている。
 知っていればスケジュールを立てたのにと、残念な思いでアイスクリームを食べてから461号を先へ向かった。
 袋田の滝を過ぎてから461号と別れ、山越えをする。
 里美村に入ると、ルート349を北進し、ほとんど福島県との境より東に進路を変え、山越えとなる。
 途中、いくつかの集落を過ぎ、道路拡幅工事を通り抜け、放牧なのか脱走なのか道を歩く何頭かの牛とすれ違い、そして、すばらしい渓谷美の中を走り抜け、山を越えて常磐高速沿いに北進すると、間もなくキャンプ場に向かう標識が見えた。
 パンフレットでは、ここから20分となっており、予定より少しは早めでもあり、市内で昼食の予定だったので、反対方向の磯原駅に向かった。
 駅周辺には大型スーパーがあり、区画整理されたように道路が整備されていた。
 高台には、市役所や工場のような建物が広い敷地に立てられていた。
 駅近くに戻り、日本そば店に入ることにした。店内は混んでいたため座敷に案内され、ゆっくりと食事を済ませることが出来た。
 昼食を済ませると、近くのスーパーに行き今夜と明朝の食材を仕入れ、キャンプ場に向かう。
 キャンプ場までは、うる覚えではあるが以前の記憶を思い出しながら走り(とは言っても一本道なのだが)、海を目指した訳なのに随分山に向かって走るなあと思いながらも迷うことなく到着することが出来た。
 管理棟で受付をして説明を受けると、流し台に置くステンレス製のかごを渡された。ゴミの分類は他より細かくなっていた。
 パンフレットでは高低が分からないが、中心に小川と池、それを囲むような形でオートサイトがあり、上のサイトが高台になっていて、その上にケビン棟が建っている。指定されたサイトは高台の中間辺りであった。
 サイトに着くと、早速テントの設営、食事の支度とテキパキとドライブの疲れを感じさせない動きがあった。
 ピークを過ぎているためか、隣と向かいのサイトが空いていて、2泊とも広く利用することが出来たのである。
 日没とともに、辺りに火が灯り始め、サイトごとに目印のライトが点いた。どこからともなく蝶というか蛾というか、灯りの回りに飛んできて煩わしい感じがしたが、川が近くにあり川に面して灯りが届くような構造のためなのか。
 我が家の夕食は、いつもの通りホタテ、イカ、エビのたっぷりと入ったシーフードスパゲッティである。代わり映えのしない食事にマンネリ化を覚えつつも、手っ取り早くできる事に惹かれるとともに海の近くで食べている事への充足感であった。
 夕食の後は、しばしの休憩をして片づけとなるが、コンクリート製ではあるがサイト毎に整備されている上下水道には、調理や片づけにおいて非常に楽であり、特に雨の時には助かるのではないだろうか。
 ここのキャンプ場は、珍しくシャワーが無く、風呂が整備されている。キャンプ場内用なので大きくはないが、タイル張りの円形の浴槽と洗い場が幾つか有り、男女別となっている。
 入り口で料金を支払い、ジェット風呂で一日の汗を流し、サイトに戻ってから持参したヘアードライアーで頭を乾かす。これも電源付の良いところかな。

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