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*** 私の体験記 *** { 登山・ハイキング編 }


◎花の石裂山登山(平成17年8月29日)

 今は、平成24年1月。久しぶりに時間がとれたので、当時のデータを眺め、薄れた記憶を蘇らせながらペンを取った。
 いかんせん、7年前の出来事なので思い出すのに時間がかかる。しかし、劇作家の田中澄江さんが紹介した花の百名山の名に相応しい数々の花を見ることができた。
 
ひげすり岩  夏の終わりも近づく一日、ふと空いた時間を使い久しぶりの石裂山に足が向いた。
 この時期「ハルトラノオ」の花を見つけることができるか、石裂山にはどのような花が咲いているのか、など今まで花を目的の登山経験が無かったため、期待しながらの山登りとなった。
 社務所駐車場に車を止め、身支度をして登り始める。
 石裂山は神橋周辺や下の宮周辺の草木が濃い緑で覆われ、初秋というよりは晩夏の雰囲気を漂わせている。
 石段を昇り、市の文化財である杉の古木の間を通り、下の宮に向かう。
 下の宮に道中の安全祈願を済ませると、鬱蒼と生い茂る杉の高木の間を走る登山道を、足元を気にしながらゆっくりと登り始める。
 中の宮までは沢沿いに進むがおろで高木の間のため湿度が高く、もやがかかった幻想的な環境の中で植物には恰好の住処となっているようである。
 足元には白色、黄色、紫色など、可憐な花を咲かせた植物があちこちに点在していた。
 知識がないので花の名前は解らないが、澄んだ色と花の形を眺めていると癒されること間違いなし。この地でこのようなカラフルな花が咲いていたことは意外なことであった。
 奥ノ院を過ぎると色々な木の実が現れ、鮮やかに色づかせていた。鮮やかでおいしそうな色をした木の実が残っているということに、小鳥もまだ気づいていないらしい。
 この辺にくると、季節は初秋といった感じになる。
 クサリ場を過ぎ、整備された金属の階段をいくつか過ぎると剣が峰である。
奥ノ院  やはり、見晴らしはよくない。東西の剣が峰をやり過ごし、梯子段を降りいよいよ石裂山山頂に向かう。
 剣ヶ峰から山頂までは杉ヒノキの林に覆われ日差しもあまりなく、この時期に花の咲く山野草は少ないようであった。
 月山山頂付近は林も切れ見晴らしも良くなり、周辺には草木が茂っているがこの時期、花はあまり見られていない。
 この時期は周辺の山々の紅葉にも早く少々さびしい感じがするが、春になると周辺の山々にピンク色したヤシオの花が咲き見事なコントラストを織りなす。
 若干の山頂からの景色を楽しんでから林の中を下山する。
 登山道往路合流点になる沢までの間は、生い茂った杉ヒノキの林の中で日差しが入らないせいか草木はあまり見られない。
 今回の石裂山は、この時期に色づく花をテーマにしてみたが、今まで見過ごしてきた事で新たな発見に喜んだ登山であった。
 

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