会長新年のご挨拶

 新春を迎えて



                                鹿沼市文化協会 会長 鈴 木 貢
 新年あけましておめでとうございます。

 今年こそは、コロナが収束し、様々な活動が思う存分にできることを願ってきましたが、変異ウイルスの「オミクロン株」という新種が現れて、感染拡大が心配です。
 コロナ禍といわれて、2年が経過しました。コロナ禍の「禍」は、わざわいを表す言葉の通り、さまざまな行事や経済活動が制限され、「3密」をさけ、マスクや手洗いを行う、新しい生活様式や習慣が求められてきました。そのため、衣食住の生活を始めとして、文化・芸術の活動においても何かと変革を求められてまいりました。
 令和2年度は、文化協会の事業や「市民文化祭」は中止になってしまいました。今年度は、市民文化祭の24事業の内、13事業が開催できました。しかし、開幕式とトークショーを始め11事業が中止となってしまいました。
 文化祭実行委員会の総括会議の中では、10月に開催予定した団体からは、「開催できなくて本当に残念だった」との声や「日常的に行ってきた練習ができないため開催できなくて残念だった」との意見が出されました。
 また、「練習や準備に戸惑ったが開催できてよかった」と、心配や苦労を伴ったが開催できたことを成果として確認できました。
 コロナ禍のもう一つの果は、「わざわい」ではなく、成果の果です。文化祭で、何を学んだのかと言うと、「定期的な練習の積み上げ」の重要性や「高齢化による会員の減少を本気になって取り組んでいきたい」、さらに、「来年こそは、是非開催したい」と新年度に向けた固い決意が明らかになったことです。
 人々は、文化や芸術活動によって、自然や生活環境に適応する能力を育んできました。 春の訪れと共に、「枯野に、一つ一つ芽を出し、一面の草原となり、やがて花を咲かせ、実を結ぶ」そのような令和4年になりますことを、さらに、皆さまがますますご健康で、楽しい生活が送れますことを心から祈念をしてあいさつと致します。


2022年01月01日