ようこそ えむえふ へ
体験記ページトップ
<えむえふ 表紙><私の体験談><加蘇山神社のスギから(1)>


*** 私の体験記 *** { 登山・ハイキング編 }


◎加蘇山神社のスギから千本かつら(平成16年2月29日)

 4年に1度しかやってこない2月29日、今年はちょうど日曜日と重なった。
 本来ならこの日に地区内の高山に登頂して、ご来光を拝もうと予定していたのだが、天気予報では雨とのことなので、やむなく天候の影響が少なくて雨でも危険性のないハイキングへと変更になった。。
加蘇山神社のすぎ  曇りではあるが幸いにして雨は落ちていない。予報も良い方向に変更になったようである。
 カメラと水筒、メモ帳を用意すると車に乗り込み、出発。
 加蘇山神社社務所を通過すると、林道大水沢線に入り、下の宮駐車場に出る。いずれの車道も幅員が狭く、カーブが多いので走行には注意が必要である。
 トイレと水場は社務所境内にあるので、ここを利用する。
 駐車場にはすでに6台ほどの乗用車が駐車しており、石裂山への登山者かと思われる。
 車から降りると、カサカサと音がするので周囲を見回すと、立派な角を持った鹿が沢伝いに歩いていた。尾の毛色が純白で印象的だったが、こちらの気配に気づくと飛び跳ねながら山中へと去ってしまった。一瞬の出来事で、カメラを向けたが間に合わなかった。
 この頃になると、小雨がぱらぱらと落ちてきた。雨具を用意しなかったので帽子をかぶり、2時間程度のコースなので最小限の携行品として、カメラとメモ帳を持ち歩き出す。
 加蘇山神社下の宮(マピオンの地図を見る)鳥居先にある杉の古木は鹿沼市指定天然記念物で推定樹齢は数百年になるのではないかと思われ、長寿にあやかろうと木をいためない程度に触れてから石段を一段ずつ登る。
 石段を登りきると、そこには下の宮がある。道中の安全と家内安全、商売繁盛を祈願して登山道に向かう。
 境内の西側に登山口があり、そこにも鹿沼市指定天然記念物である杉の古木が聳え立つ。
 50m程歩くと駐車場からの登山道と合流する。沢沿いに走る緩やかな上り坂の登山道は、よく整備されていて歩きやすい。
 季節柄、下草がなく、沢沿いの杉林ではあるが湿度は少なく、登山者も少ないため快適に歩くことができる。
 幾つかの石橋を渡ると、右手に清滝が現れる。この頃になると太陽の光が木々の間から刺してきた。
 この辺から若干傾斜が増して来るが、右下にせせらぎを感じながら進むと、皆伐林に出る。樹齢60〜70年の杉が切り倒されていた。
 倒木に注意しながら進むと東屋が見え、千本桂0.1km奥の宮0.7kmの標識が現れる。沢に向かうと竜の滝、石段を登ると東屋に行く。
 東屋には注意書きがあり「中の宮〜石裂山〜休憩所間は登山コースなので経験の少ない方や装備のない方は入山しないで下さい。」と書かれている。
 千本かつらまでは、ハイヒールとは言わないが運動靴と水筒で往復できるが、そこから先はトレッキングシューズと着替えや弁当などの装備が必要となろう。
 東屋は最近改築したのか、2坪程度ではあるが大谷石を敷き詰めてベンチのある立派な造りである。
 千本かつらと奥の宮へは、この東屋を経由してから行くことになる。
 50m程進むと、月山との分岐となる。
 この辺りの登山道沿いには、樹齢百年を超えると思われる杉の大木が連なっている。
 月山に向かうには右に折れ沢を渡ることになるが、標識に従い直進すると直に千本かつらが見えてくる。

つづく